ボールパイソンはなぜ人気なのか?
恐らく爬虫類界で最も人気な爬虫類はボールパイソンだと思います。
ボールパイソンが人気な所以は私が思うには以下の5点かと思います。
- 可愛い顔つき
- 大人しい性格
- 丁度良いデカさ
- 小スペースで飼育可能
- モルフ(模様やカラーバリエーション)の多さ
初心者から玄人までをも魅了するような魅力を沢山持っているのがボールパイソンです。
ですが決して飼育が容易な種類と言うわけでもなくいくつか注意点もありますので、そちらもお伝えできたらと思います。
逆に言うと、その注意点さへ抑えていればボールパイソンの飼育は難しくありません。
この記事ではそんな大人気のボールパイソンの以下の内容についてご紹介していきます。(この記事には広告を含みます)
- ボールパイソンの特徴
- ボールパイソンの魅力(人気の理由)
- ボールパイソンを飼育する上での注意点
パステル×レオパード×イエローベリー×GHI
ボールパイソンの特徴
生息地
トーゴやガーナ、ベナン共和国などアフリカ中西部の草原やサバンナに生息しており、普段は穴の中でじっとしています。
現地の気候は地域によって多少異なりますが、高温多湿で気温は27〜33度程です。
大きさ
全長1.5〜2m
雌雄でかなり体格に差が出ます。
特に重さは、♂は2kg程で止まりますが、♀はアダルトで4kgくらいになり、餌の与えようによっては6kgを超えることもあります。
性格
販売されているほとんどが繁殖個体(CB)であるため大人しい個体ばかりですが、稀に気性が荒い個体がいます。
しかし野生個体(WC)には凶暴な個体が多くいます。
寿命
20年前後と表記されることが多いですが、まだ老衰で亡くなったボールパイソンの例が少なく、はっきりとした寿命が分かっておりません。
ある動物園で展示されているボールパイソンは60年以上生き続け、更にはその歳で産卵まで成功しております。
このことからもボールパイソンはかなり長寿だと言うことがわかるかと思います。
毒性
無毒です。飼育するのに特別な許可なども必要ありません。
ですが噛まれた際はかならず噛まれた箇所を除菌しましょう。
飼育スタイル
地表棲。
ケージの表面積は45cm×60cm程あれば飼育できます。高さも30cmくらいあれば充分です。
パステル×ピンストライプ×デザートゴースト
ボールパイソンの魅力(人気の理由)
可愛い顔つき
つぶらな丸い瞳を持ち、前から見た口がωの形をしていてとても可愛いと人気があります。
大人しい性格
上記の通り販売されているほとんどはCB個体で性格も大人しいものが多いので初めての方にも安心です。
丁度良いデカさ
幼体はもちろん小さいのですが、成体になると全長1.5mを超え、太さも相まって結構な大きさになります。
大きいヘビは飼い応えがあって飼育を楽しくしてくれます。これも一つの魅力かと思います。
バンブー×ジェネティックストライプ
小スペースで飼育可能
充分な大きさにも関わらずボールパイソンは狭い環境を好む生き物ですので大きなケージを必要としません。
表面積45cm×60cm程のケージで充分飼育できるのでワンルームで生活されている方でも飼育可能です。
モルフ(模様やカラーバリエーション)の多さ
恐らくモルフの多さがボールパイソンの最大の魅力かと思います。
単一モルフだけでも60種類以上見つかっており、多重モルフの個体を含めると1000種類を優に超えます。
つまり自分だけの気に入ったペットを探すにはうってつけのヘビなのです。
またそのモルフの数が故にコレクション性も高く、繁殖の挑戦してみたりとボールパイソンの沼にハマっていく人が沢山います。
パステル×スパイダー
ボールパイソンを飼育する上での注意点
低温・高温に弱い
28〜30度をキープする。
24度を下回ると風邪を引いたり、拒食の原因になったりします。
パネルヒーターや暖突を設置しケージの1/3箇所くらいを温めることで温度勾配をつけましょう。
また40度を超えると死んでしまう可能性が高いので要注意です。
夏はなるべくエアコンで管理するのが安心です。
理想はエアコンで室内(ケージ内)を26〜28度を保ちつつ、ヒーターでホットスポット(30〜32度)を作りましょう。
湿度の低下に弱い
湿度は50〜70%が適しています。
低湿度も体調不良になる原因となります。
なるべく毎日霧吹きをするなどをして湿度を保ちましょう。
他の爬虫類ほど通気性を重要視しないので、衣装ケース等に空気穴を開けた自作ケージで管理されている方もいます。
自作ケージだと通気性の調整ができ湿度の管理もしやすいです。
※自作ケージは脱走の危険もありますので自分の腕に自信のある方のみお勧めします。
拒食をする
ボールパイソンを飼育していると一度は経験するであろう事が拒食です。
一部の爬虫類にはよくあることなのですが、ボールパイソンの多くは拒食することがあり、その原因としてあげられるのが、
- 環境の変化や季節性によるもの
- 適した温度でない
- 餌のサイズや好みが合っていない
- 餌のタイミングや与え方がよくない
- 脱皮前
- 妊娠前
- 床材の誤飲によるもの
- 便秘によるもの
- 病気や怪我
など沢山の理由があります。
原因がわからない場合は飼育者としてはとても心配になるかと思います。
不安な場合はお医者さんに連れていくのが最も安心かと思いますが、ボールパイソンなどの変温動物はエネルギー消費を抑えることができるので、多少食べなくても十分に生きていける動物ではあります。
床材の誤飲、便秘、病気などのように危ない状態でなければ焦らず、飼育環境や餌のタイミング、サイズなどを見直してなるべく成体が落ち着ける環境を用意してあげるのが理想かと思います。
バンブー×シナモン×キャリコ
まとめ
以上が、
ボールパイソンの魅力についてです。閲覧いただきありがとうございました。
最後の注意点で飼育を挑戦するのを躊躇った方もいるかもしれませんが、生き物を飼う以上何かしらの問題は付きものです。
めっちゃ簡単と言うわけではありませんが、数あるペットの中ではボールパイソンの飼育かなり容易だと思います。
飼ってみればお分かりいただけるかと思いますが、とても愛らしく魅力的なヘビです。
もしボールパイソンの飼育を悩んでいる方がいれば是非挑戦してみてはいかがでしょうか!?
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