初めてにオススメのタランチュラ
恐ろしい毒グモのイメージが強いタランチュラですが、ほとんどのタランチュラは毒性が弱く、大人しい種類も多く存在します。
美しい体色のものや巨大で格好良い種類も多く、また飼育スペースもあまり取らないのでペットとして意外と人気で爬虫類ショップ等でよく販売されております。
ですが興味があってもなかなか挑戦しにくい方は多いかと思います。
- 毒性の心配(弱毒と言えど)
- 脱走の心配
- 餌の心配
など色々と不安要素もあると思います。
実際私も爬虫類、両生類、昆虫類を飼育してきましたが、タランチュラを飼うのはとても躊躇しました。
そこで出会ったのがグリーンボトルブルーというとても美しいタランチュラです。
一目惚れしていざ飼ってみるととても大人しく、食欲旺盛で飼っていてとても楽しいタランチュラでした。
もしタランチュラを飼ってみたいがなかなか勇気がでない方がいるならグリーンボトルブルーをお勧めします。
この記事では、グリーンボトルブルーについて以下の内容をまとめております。(この記事には広告を含みます。)
- 特徴
- 飼育環境
- 日々のメンテナンス
特徴
生息地
ベネズエラ北部のパラグアナ半島周辺
形態
[体長]13cm前後(レッグスパン)
性格
荒くないが、食欲旺盛なため餌と間違えて噛んでくる可能性があります。
素手で触れることはせず、やむを得ない場合も必ず革手袋を付けてください。
寿命
[オス]2〜3年
[メス]15年前後
幼体の時点で雌雄判別するのは困難なため、長く飼育したい方は成長した個体を探すのをお勧めします。
毒性
毒性は弱く、特別な許可がなくても飼育可能ですが噛まれるとかなり痛いです。
刺激毛
刺激毛は飛ばしますが、飛距離はほとんどないので顔を近づけなければ大丈夫かと思います。
飼育環境
飼育スタイル
野生では樹上棲ですが、登り木なしで地表棲と同じように飼育することも可能なのでお好みで大丈夫です。
ケージ
横幅30cm奥行20cm高さ20cm(目安)
メンテナンス時の脱走が心配な方はもう少し広いケージでもいいかと思います。
また樹上棲のレイアウトをする場合はもう少し高さがあるものをオススメします。
また通気性も重要になってきますので、どこかしらにメッシュ加工やフタが網状になっている市販のケージを使いましょう。
床材
ハイドロボール+ピートモス+ヤシガラ
ハイドロボールは通気性に優れており、
ピートモスとヤシガラは保水性に優れています。
またハイドロボールは一粒が重く、ピートモスは粒子が細かいので、そう簡単にはケージの底が露出しないので底の汚れ防止にもなります。
トビムシ
トビムシは爬虫類の糞尿を分解してくれるのでケージ内を清潔に保つのに役立ってくれます。
これにより清掃も大きなフンを取り除くだけでよくなるのでメンテナンスがかなり楽になります。
※トビムシはヤシガラ等から自然に湧くこともあります。
ダニと間違える方も多いようですが、駆除する必要はありません。
水入れ
飲み水の水入れです。
適度に床材を湿らせてあればなくても大丈夫ですが心配な方は用意してもいいかと思います。
ですが水換えなどのメンテナンスの頻度が増えることで脱走や噛まれる可能性も上がるのであまりお勧めしません。
ですが私も少し水分不足が心配なのでケージ内に木製のスプーンを入れてそこに水入れています。数時間で水は無くなるのでわざわざ水換えする必要なく継ぎ足しできるのでオススメです。
流木
一応樹上棲ですので、流木を入れて樹上棲用のレイアウトを組むと木に登る姿も見れてより飼育が楽しいかと思います。
ですが無理に入れる必要もありません。
ヒーター
25〜28度が適温なので、冬にエアコンを付けない場合はヒーターが必須です。
ケージの側面や底にパネルヒーターを一部分だけ敷き全体が温まりすぎないようにしましょう。
温度・湿度計
温度・湿度の管理は1度単位で重要ですので、感覚に頼らず必ず温度・湿度計を用意しましょう。
ケージ内に入れるとかなり汚れるのでケージの上や隣に置いても大丈夫です。
給餌について
餌
餌はコオロギやレッドローチです。
冷凍コオロギでも飼育は可能ですが、生き餌の方が食い付きもよくケージに放り込むだけでいいので給餌が楽です。
- 冷凍コオロギは管理が楽で、給餌が大変
- 生き餌は管理が大変で、給餌が楽
と言った感じです。
生き餌の場合、個人的にはレッドローチの方が丈夫で匂いも少ないのでオススメです。
頻度(目安)
幼体の内は1〜2日に1回の頻度で餌を与え、なるべく食べかすが出ないように小さい虫を1匹与えるのがいいかと思います。
食べかすを放置すると腐るので必ず掃除をしてあげましょう。
成長に合わせて餌の頻度を減らしていき、成体になってしまえば10日に1回で十分です。
日々のメンテナンス
水換え
水入れを使う場合は最低でも3日に1回の頻度で交換しましょう。
スプーンを使う場合は一日あれぼ水は無くなるのでなるべく毎日水を継ぎ足しましょう。
温度管理
温度は25〜28度を保ちましょう。
夏は暑すぎるのでなるべく風通しの良い場所で育てるか、エアコンで管理しましょう。
冬はパネルヒーターを使い温度調節しましょう。
湿度管理
生息地が乾燥地帯なので、少し乾燥ぎみの方が良さそうです。
湿度40〜50%を目安にケージ全体ではなく、2〜4分の1くらいの範囲を湿らすように霧吹きしましょう。
清掃
目立った汚れがあればその都度取り除きましょう。
トビムシを入れない場合はなるべく綺麗に保ち、床材の交換も月1くらいで行うのが良いです。
トビムシを入れてる場合は2,3ヶ月に一度の交換で大丈夫かと思います。
販売価格、販売場所
価格(目安)
[ベビー]4〜6千円
[アダルト]1.5〜2万円
場所
奇虫を扱っている爬虫類ショップではたまに見かけます。
爬虫類イベントだと多くの爬虫類ショップやタランチュラ専門店も来られるので高確率で見つかります。
まとめ
以上が”初めてにオススメのタランチュラ、グリーンボトルブルーの特徴や飼育方法について”の紹介です。
閲覧いただきありがとうございました。
グリーンボトルブルーに関しては、毒性も弱く性格も大人しいので飼育は難しくなく、初心者にもとてもお勧めです。
ですが、食欲旺盛で噛まれる危険性もあり、刺激毛もありますので必ずメンテナンス時は革手袋を付けましょう。
飼育ケージも脱走されないように余裕をもったサイズのものを用意し、また通気性の良いものを選んでください。
弱毒とはいえ、有毒生物なので注意点などはいくつかありますが、実際飼ってみるとそんなに難しくなく、むしろ観察していてとても楽しい生き物です。
もしタランチュラ飼育に興味を持っている方は是非一度グリーンボトルブルーを探してみてください。
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