樹上性爬虫類について
樹上性爬虫類はクセのあるメンバーが多く、爬虫類飼育者の中でも飼育難易度が高いイメージがあります。
確かに飼育が難しい種類も少なくないですが、一部の種類は爬虫類全体的に見ても飼育が容易なものもいます。
この記事では、
- 樹上性爬虫類の長所
- 飼育しやすいオススメの樹上性爬虫類
についてご紹介します。
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樹上性爬虫類の長所
小スペースで飼育可能な種類が多い
樹上性爬虫類はほとんどの時間を木の上で生活する種類が多く、高い所にいることで落ち着きます。
そのため飼育ケージは高さを必要とします(高さ45〜60cm程)が、地表性爬虫類と違い上下の移動も行うため床面積は地表性爬虫類ほど必要ではありません。
そのため生体のサイズの割に小スペースで飼育可能です。
餌が安価
ヘビを中心とした話になりますが、
飼育下で地表性ヘビがマウスを主食とするのが多いのに対し、樹上性ヘビは鳥(ヒヨコやウズラ)を主食とするものが多いです。
それぞれの値段は目安ではありますが、私が普段購入しているところだと、
冷凍アダルトマウスL (約30g) 約¥350/匹
冷凍ヒヨコ(約35〜40g) 約¥100/羽
このようにヒヨコはマウスと比べて倍以上安いのがわかります。
因みに、地表性ヘビは鳥類を上手く消化できない種類も多いので安いからといってヒヨコやウズラを与えるのはあまりよくありません。
ボールパイソンなんかがそうですね。
もちろん地表性ヘビでも問題なく鳥類を消化できる種類はいますが。
レイアウトを楽しめる
樹上性爬虫類を飼育する際、必ず登り木が必要です。
爬虫類専門店には登り木用の流木を売っていることが多いのでそれを使ってレイアウトを組むのも楽しみの一つです。
自分が用意した木々にペットが登ってくれているのを見るとめっちゃテンション上がりますよ!
飼育しやすいオススメの樹上性爬虫類
アマゾンツリーボア
[全長]1.5〜2m
[餌の種類]マウス、ヒヨコ、ウズラ
[値段]1.5万〜10万円
[飼育可能ケージ] 横幅45cm奥行45cm高さ60cm
ほとんどの時間を木の上で丸まって生活しているためそれ程大きなケージを必要としませんが、全長は最大で2mくらいになるので結構デカいです。
モルフが多いためコレクション性も高く、飼育もしやすくとてもオススメの樹上性ヘビですが、神経質な性格でよく噛みついてきます。
加えて牙が長いので噛まれるとかなり流血します。
ですがその対価に見合った鑑賞価値の高いヘビでもあります。
ジャンセンラットスネーク
[全長]1.6〜2m
[餌の種類]マウス、ヒヨコ、ウズラ
[値段]5万〜10万円
[飼育可能ケージ] 横幅60cm奥行45cm高さ60cm
身体が縦長でウツボの様な形をしており、カラーリングも胴体がアイボリーで尾にかけて黒くなっていくと言った独特な特徴を持ったヘビです。
性格は荒々しいですが、食欲が強いので餌やりに悩ませることはあまりありません。
樹上性ヘビには珍しく結構な太さもある大きなヘビですので可能であれば横幅90cmケージで飼育してあげましょう。
エメラルドツリーモニター
[全長]75〜90cm
[餌の種類]昆虫、肉類
[値段]10万〜20万円
[飼育可能ケージ] 横幅60cm奥行45cm高さ60cm
全身グリーンの細長く美しいオオトカゲです。
オオトカゲの仲間は巨大になる種類が多く市販のケージだと飼育できないものもしばしばいますが、ツリーモニターは比較的小型なのでそれ程大きなケージは必要ありません。
ですがトカゲの場合は狭いケージだと鼻を怪我する恐れがありますので可能であれば横幅90cmケージだとより安心ではあります。
グランディスヒルヤモリ
[全長]25〜30cm
[餌の種類]昆虫、果実
[値段]1万〜3万円
[飼育可能ケージ] 横幅30cm奥行30cm高さ45cm
鮮やかな緑に赤色の模様が入ったの昼行性ヤモリです。
ヤモリの中では大型ですがヘビやトカゲに比べると小型なため初めての樹上性爬虫類にオススメです。
難点としては、餌が虫なので虫が苦手な方は飼育し辛いという点と、動きがとても速いのでケージの外に出てしまうと捕まえるのが大変という点です。
まとめ
閲覧いただきありがとうございました。
今回は”樹上性爬虫類”をテーマに長所とオススメの種類を紹介していきました。
レイアウト作りなど大変そうなイメージもあるかもしれませんが、やってみると案外簡単にレイアウトは組めますし、むしろハマってしまってこだわり出す人も沢山います。
確かに凶暴な種類も多く扱い辛いものが多いのが樹上性爬虫類です。
一部の大人しい種類とは違いハンドリングは難しいですが、ハンドリングが楽しいのは最初の数日くらいです笑
それに比べ、樹上性爬虫類はレイアウトを組む楽しみと、そこを駆け回る爬虫類の姿を観るのはなかなか飽きるものではありません。
是非皆さんにも樹上性爬虫類の魅力を味わっていただければと思います。
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