スジオナメラの紹介
スジオナメラは英名がbeauty snake(美しいヘビ)と呼ばれる程しなやかで美しい見た目をしています。
スジオナメラは8種ほどの亜種が存在し、それぞれ生息地域が違い、見た目も違います。
その中でも比較的メジャーな種類は、
- サキシマスジオ
- タイリクスジオ
- ベトナムスジオ
- マレースジオ
の4種です。
※私はこの中だとベトナムスジオ、マレースジオしか飼育したことがありません。
スジオナメラの亜種間でそこまで飼育方法に差はないかと思いますが、念の為ここではベトナムスジオとマレースジオの飼育方法としてお伝えします。
実はスジオナメラ(サキシマスジオを除く)は外来生物として輸入が制限されており、現在日本のショップで出回っている個体は、全て輸入制限前に輸入された個体をブリーダーが繁殖したものです。
元々メジャーなヘビではなかった為、数も少なくかなりレアなヘビです。
この記事でわかること
- スジオナメラの特徴と魅力
- スジオナメラの飼育方法
(この記事には広告を含みます。)
マレースジオ
スジオナメラとは?
生息地
- サキシマスジオ…日本(宮古諸島、八重山諸島)
- タイリクスジオ…中国東部
- ベトナムスジオ…ベトナム、タイ、ラオス等
- マレースジオ…タイ南部〜マレーシア
形態
筋尾(スジオ)の名の通り、どの亜種も体の後半部から尾先まで、暗色のラインが入っています。
ちなみに滑羅(ナメラ)は滑らかな鱗を意味します。
生態
タイリクスジオは大人しい個体が多いと言われていますが、ほとんどのスジオナメラは警戒心が強く、凶暴です。
牙の長さは対して長くないのでフルアダルト個体でなければそこまで痛くありません。
大きさ
全長2〜2.7mです。
亜種間でやや大きさは異なりますが、最大で2.7mとかなり大きくなります。
細い体をしてるため数値ほどの大きさは感じないかと思います。
寿命
10〜15年程度と言われています。
ほとんどが国内繁殖個体なので状態が良い個体が多いため、環境をしっかり整えると長生きすると思います。
魅力ポイント
- アジア原産のヘビなので、日本での飼育がしやすい。
- 亜種間で柄や色が違うのでコレクション性が高い。
- beauty snakeと呼ばれる程の美しい見た目。
- 輸入が制限されている種のためかなり希少価値が高い。
- 希少価値が高い割にはそこまで高価ではない。
ベトナムスジオ
スジオナメラの飼育環境
必要なもの
ケージ
かなり体が長くなるので最低でも横幅90cmは必要です。
小さいケージだと鼻をすってしまいケガをします。その傷口から菌が入ることもあるので注意です。
水入れ
なるべく大きな水入れを用意しましょう。
水は飲水、温度・湿度調整にも使います。
床材
ヤシガラだと湿度管理、掃除が楽なためオススメです。
シェルター(隠れ家)
シェルターがあると落ち着くため、鼻擦れ防止、食欲upにも繋がります。
特にスジオナメラは警戒心が強いので流木や造花を置いて身を隠せるようにしましょう。
マレースジオ
日々のメンテナンス
餌
餌は冷凍マウスを与えましょう。
幼体では3~4日に1,2匹、成体では 1週間に1,2匹の頻度で餌を与えましょう。
餌のサイズはヘビの一番太い胴の幅くらいが目安です。
肥満の恐れもありますので、餌の頻度やサイズには注意しましょう。
水換え
3日に1度の交換でも大丈夫かと思いますが、なるべく毎日交換してあげましょう。
水はミネラルウォーターより水道水の方が腐りにくいためおすすめです。特に旅行などで家を離れる際は、水道水にしましょう。
温度管理
23〜28度
温度変化の激しいアジア原産のため比較的幅広い気温に適応できますが、低温、高温すぎると危険なため、26度くらいを維持すると安心です。
サーモスタットを用意すれば、ヒーターによる温度上がりすぎを防げます。
湿度管理
湿度は60%前後
脱皮不全になることも多いのでなるべく每日霧吹きし、湿度を保ちましょう。
掃除
排泄した箇所をスプーン等で取り除けば大丈夫です。床材の交換は一月に1回くらいで大丈夫です。
ハイドロボールやピートモスを混ぜ、トビムシをケージ内に放てば、トビムシが排泄物を分解してくれるため、1年程そのままでも問題ないと言われております。
スジオナメラはナミヘビの中では排便の頻度・量ともに少なめなのであまり汚さないのも魅力です。
ベトナムスジオ
スジオナメラを購入の際
値段
[ベビー]4〜6万円
[アダルト]10万円前後
亜種間でそこまで値段の差はなく、希少価値が高い割には安価かと思います。
タイリクスジオはハイポやブラックレオパードと呼ばれるモルフが存在しており、それらはより高額で販売されています。
入手場所
爬虫類ショップでもたまにしか販売されていません。
爬虫類イベントだと時々で販売されているのを見ます。
まとめ
スジオナメラを飼育する際は、
横幅90cm以上のケージを用意しましょう。
警戒心が強いためシェルターは必須。
餌は幼体時は3〜4日に1,2匹、大人になれば1週間に1,2匹でも大丈夫です。餌のあげすぎは肥満の原因になるため注意しましょう。
水はなるべく毎日替えてあげましょう。
ケージ内の温度は23〜28度。
スジオナメラは非常に美しく大きくなるヘビでとても飼い応えのあるヘビで観ていて飽きません。
希少価値が高い割には意外と安価なので、見つけたら際は是非とも飼育してみてください!
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