ナンダの紹介
ややマイナーなヘビですが、爬虫類イベントではちょくちょく目にする機会があるヘビです。
私は今まで20匹以上ヘビを飼育しましたが、個人的にナンダは(ややクセはありますが)飼育していて最も楽しいヘビでしたので、魅力をお伝えできればと思います。
ちなみに漢字で南蛇(ナンダ)と書きます。
- ナンダの特徴と魅力
- ナンダの飼育方法
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ナンダとは?
生息地
アフガニスタン、イラン、インド、インドネシア、カンボジア、タイ、中国南部、台湾、ネパール、パキスタン、バングラデシュ、ベトナム、マレーシアやミャンマーなど…
広範囲に生息しており、現地では食用にされております。
形態
[ノーマル]黒〜褐色の縞模様
[アルビノ]クリーム色と薄紫色の縞模様(画像はすべてアルビノ個体です。)
生態
WC(野外採取個体)とCB(繁殖個体)で差があります。
- WCは神経質で気性が荒い
- CBも神経質な面はありますが、餌への執着が強く動くものは何でも食べようとしてきます。私は何度も餌と間違われ指を呑まれそうになりました笑
大きさ
全長2.0〜3.2mです。
かなり大きくなりますが、太さはないので細長い体型をしています。
飼育下だと3mを超えることはあまりないようです。
寿命
10年以上生きるとされてます。
ただWC個体の場合、状態が悪い個体が多く長く生きない場合があります。
余程のこだわりがない限りCB個体をオススメします。
魅力ポイント
- 幅広い地域に生息していることもあって温度変化に強い。
- 最大3mを超えるほど大きくなる。
- よく動き回るので観察していて楽しい。
- CBは脱皮前ですら餌を食べようとしてくる程、餌食いが良い。(本来ヘビは脱皮前は餌を食べず、また食べようとしても与えないほうがよい)またネズミ、鳥、カエルなど食性の幅が広い。
ナンダの飼育環境
必要なもの
ケージ
なるべく大きなケージを用意しましょう。
ナンダはかなり大きくなり、また体が固くトグロを巻くのが苦手なため最低でも横幅90cm、できれば120cmのものが必要。
地表性のため高さはそこまで必要ありませんが、流木などをいれると立体活動もしてくれる高さのあるケージで飼育するとより見応えがあります。
水入れ
なるべく大きな水入れを用意しましょう。
水は飲水、温度・湿度調整にも使います。
床材
ヤシガラだと湿度管理、掃除が楽なためオススメです。
シェルター
ナンダは動き回るので、落ち着くためにもシェルターが必要です。
体が大きいのでなるべく大きなものを用意しましょう。
日々のメンテナンス
餌
餌は冷凍マウスや冷凍ヒナウズラを与えましょう。
幼体では3~4日に1匹、成体では 1週間に1匹の頻度で餌を与えましょう。
餌のサイズはヘビの一番太い胴の幅くらいが目安です。
肥満の恐れもありますので、餌の頻度やサイズには注意しましょう。
水換え
3日に1度の交換で大丈夫かと思いますが、なるべく毎日交換してあげましょう。
水はミネラルウォーターより水道水の方が腐りにくいためおすすめです。特に旅行などで家を離れる際は、水道水にしましょう。
温度管理
26〜30度
幅広い地域に生息しているため温度変化には強いですが、低温、高温は避けましょう。
ホットスポットはなくても大丈夫ですが、温度勾配をつけることでより状態は良くなるかと思います。
40度を超えと死んでしまう可能性が高いため、温度の上がりすぎには注意しましょう。
湿度管理
湿度は60%前後
そこまで湿度はうるさくないですが、なるべく每日霧吹きしてあげましょう。
掃除
排泄した箇所をスプーン等で取り除けば大丈夫です。床材の交換は一月に1回くらいで大丈夫です。
ハイドロボールやピートモスを混ぜ、トビムシをケージ内に放てば、トビムシが排泄物を分解してくれるため、1年程そのままでも問題ないと言われております。
ナンダは代謝がよく、糞の頻度が多いのでこの方法だととてもメンテナンスが楽です。
ナンダを購入の際
値段
[ノーマル]1〜3万
[アルビノ]5〜10万
WCはほぼノーマルで、CBだとアルビノがよく見られます。
キャリコもいるそうですが恐らくかなりレアです。私は見たことがありません。
見たい、そして欲しい…
入手場所
爬虫類ショップでもたまにしか販売されていません。
爬虫類イベントだと時々で1,2匹アルビノ個体が販売されています。
注意点
WCはCBと違い、餌食いも悪かったり、現地では食用として扱われるため管理が雑で状態が悪い個体がほとんどなため、余程のこだわりがない限りはCB個体をオススメします。
まとめ
ナンダを飼育する際は、
- なるべく大きいケージを用意しましょう。
- 餌は幼体時は3〜4日に1匹、大人になれば1週間に1匹でも大丈夫です。餌のあげすぎは肥満の原因になるため注意しましょう。
- 水は3日に1回でも大丈夫ですが、なるべく毎日替えてあげましょう。
- ケージ内の温度は26〜30度。
ナンダはややクセのあるヘビですが、CB個体はそのクセも少なくとても丈夫で餌食いも良いヘビです。
見た目や動きもザ・ヘビといった感じでヘビ好きにはかなり刺さるかと思います。
興味のある方は爬虫類イベント等で探してみてください!
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