今回はカーペットパイソンを紹介していきます。
カーペットパイソンは魅力だらけのヘビにも関わらず、ボールパイソンが人気すぎるのもあってかあまり話題にならないなぁと(個人的には)感じています。
意外と飼いやすいヘビですので2,3匹目の爬虫類には勿論、初めての爬虫類の購入を考えてる方にもカーペットパイソンを知って頂けたらと思います!
この記事でわかること
カーペットパイソンの特徴と魅力
カーペットパイソンの飼育方法
(この記事には広告を含みます。)
コースタルカーペットパイソン
カーペットパイソンとは?
生息地
インドネシア、パプアニューギニア、オーストラリアと幅広く生息しており、現地のほとんどは高温多湿ですが、多少異なります。
・インドネシア(夏)
気温25〜33度(湿度60〜90%)
・パプアニューギニア(夏)
気温24〜33度(湿度60〜80%)
・オーストラリア(シドニー夏)
気温20〜27度(湿度70〜75%)
となっており、比較的温度差が激しい環境に生息していますので温度変化に強いです。
26〜30度くらいをキープできるといいと思います。
種類、モルフ
実は”カーペットパイソン”というのは総称で亜種・基亜種が存在し、それぞれ特徴やモルフがあります。
全て紹介するとかなり長くなるので、有名なものを挙げていきます。
亜種
・ジャングルカーペットパイソン
[大きさ]1.7〜2.5m
[生息地]オーストラリアのクイーンズランド州
[有名なモルフ]ゼブラ、ストライプ
[価格]6〜10万円
・イリアンジャヤカーペットパイソン
[大きさ]2m前後
[生息地]インドネシア、パプアニューギニア
[有名なモルフ]グラナイト、アザンティック
[価格]4〜8万円
・ダーウィンカーペットパイソン
[大きさ] 2m前後
[生息地]パプアニューギニア
[有名なモルフ]アルビノ、ハイポメラニスティック
[価格]6〜10万円
・コースタルカーペットパイソン
[大きさ]1.8〜3m
[生息地]オーストラリアのクイーンズランド州、ニューサウスウェールズ州
[有名なモルフ]キャラメル、ジャガー、アザンティック、ハイポメラニスティック、タイガー
[価格]4〜8万円
基亜種
・ダイヤモンドパイソン
[大きさ]1.8〜3m
[生息地]オーストラリア南東
[有名なモルフ]スターダスト
[価格]16〜25万円
これらは交配が可能で販売されてるほとんどは純血ではなく、交配種となっております。
大きくなりすぎることを懸念される場合は、グラナイトやアルビノのような2m前後のモルフを選ぶと安心かもしれません。
また♂より♀の方が大きくなります。
ただカーペットパイソンは餌をよく食べるので餌のやりようによっては規格外のサイズになるかもしれませんので、余裕を持って飼育することをオススメします。
性格
大人しい個体もいますが、基本的には噛みついてきます。
凶暴というよりかは、餌と間違えることが多い気がします。
どちらにせよ噛みついてくることが多いので触れる際は革手袋があると安心です。
慣れると「噛む=怖い」 ではなく、「噛む=カッコいい」になりますよ!笑
寿命
20年前後とされていますが、
まだヘビはペットとしての歴史が浅く老衰で亡くなった個体が少なく情報があまりないのでそれ以上長く生きる可能性もあるかと思います。
魅力ポイント
・丈夫で温度、湿度管理がしやすい
・拒食することが多いパイソンのなかでもかなり餌食いがよい
・モルフ(色・模様のバリエーション)が豊富でコレクション性が高い
・かなり大きくなる個体もいるので、デカいヘビが好きな方には最高
アルビノ×ゼブラ
カーペットパイソンの飼育環境
必要なもの
ケージ
上記の通り亜種が多く、それにより大きくが変わり、ケージのサイズも比例します。
[1.8m以下]横幅60×奥行き45×高さ30〜45
[1.8〜2.5m]横幅90×奥行き45×高さ30〜45
[2.5m以上]横幅120×奥行き45〜60×高さ45
が目安かと思います。
(横幅120以上だと正規品はなく、自作やオーダー品になります。)
あまり狭すぎる運動量が減り肥満になる可能性があるので、余裕のあるケージで飼育しましょう。
水入れ
特に幼体時は湿度が必要ですので、全身つかれるサイズの水入れを用意しましょう。
床材
ペットシーツかヤシガラがオススメで、それぞれメリットがあります。
[ペットシーツ]
交換が楽で洗いやすいので清潔が保ちやすいです。カーペットパイソンは排泄頻度が少ないので日々のメンテナンスも楽です。しかし湿度が保つのが難しいです。
[ヤシガラ]
交換は一月に1回くらいで大丈夫です。また湿度管理がしやすいです。
ライト類
夜行性のヘビのため、ライト類は必要ありません。
日々のメンテナンス
餌
餌はマウスやラットをあげましょう。
幼体では3~4日に1匹、成体では 1〜2週間に1匹の頻度で餌を与えましょう。
餌のサイズはヘビの一番太い胴より少し大きいくらいまででしたら食べます。
肥満の恐れもありますので、餌の頻度やサイズには注意しましょう。
水換え
3日に1度の交換で大丈夫かと思いますが、なるべく毎日交換してあげましょう。
水はミネラルウォーターより水道水の方が腐りにくいためおすすめです。特に旅行などで家を離れる際は、水道水にしましょう。
温度管理
ケージ内全体が26〜28度
ホットスポットは30〜32度が良いです。
(ホットスポットはなくても大丈夫ですが、温度勾配をつけることでより状態は良くなるかと思います。)
40度を超えと死んでしまう可能性が高いため、温度の上がりすぎには注意しましょう。
湿度管理
湿度は60%以上を好ましい。
なるべく每日霧吹きしてあげましょう。
掃除
床材によって掃除方法は変わります。
[ペットシーツ]
汚れたら交換し、その都度ケージ内も清掃すると清潔が保たれます。
[ヤシガラ]
排泄した箇所をスプーン等で取り除けば大丈夫です。床材の交換は一月に1回くらいで大丈夫です。
ハイドロボールやピートモスを混ぜ、トビムシをケージ内に放てば、トビムシが排泄物を分解してくれるため、1年程そのままでも問題ないと言われております。
カーペットパイソンを購入の際
値段
モルフによって変わり、4〜80万円とかなり幅がありますが、
8〜15万円で十分気に入った個体が見つかるかと私は思います。
入手場所
爬虫類ショップですと取り扱ってるところは多いです。
注意点
ベビーだと神経質で餌食いが悪い個体もいますので、初めての方はなるべく1m以上の餌食いの良い個体を購入することを強くオススメします。
ジャガーカーペットパイソン
まとめ
カーペットパイソンを飼育する際は、
・サイズにあったなるべく大きいケージを用意しましょう。
・餌はマウスやラットを幼体時は3〜4日に1匹、大人になれば1〜2週間に1匹でも大丈夫です。餌のあげすぎは肥満の原因になるため注意しましょう。
・水は3日に1回でも大丈夫ですが、なるべく毎日替えてあげましょう。
・ケージ内の温度は26〜28度。ホットスポットは30〜32度で管理し、温度の上がり過ぎには注意です。
カーペットパイソンは、
・大きさも種類によってはそこまで大きくならず、横幅90cmのケージで十分です。
・噛んでくる個体も多いですが、半々くらいで大人しい個体もいますので、大人しい個体を探すのも良いかもしれません。
・種類が多く難しそうにも思えますが、知ってしまうととても楽しいヘビです。
・比較的高額でありますが、丈夫で餌食いも良く、迫力のあるヘビですので、どんな個体を飼育してもお値段以上を感じられるヘビだと思います。
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