丈夫で、迫力のあるフトアゴヒゲトカゲ
今回は数あるトカゲの中でも丈夫で飼いやすく、また大きすぎないがずっしりと迫力のあるトカゲ、フトアゴヒゲトカゲを紹介していきます。
私は今まで、トカゲでは
フトアゴヒゲトカゲ
オオアオジタトカゲ
ゴールデンテグー
エメラルドツリーモニター
を飼育してきましたが、フトアゴヒゲトカゲが餌食いもよく、丈夫で大人しく飼育しやすかったです。
ゴールデンテグーとエメラルドツリーモニターはクセが多い(それもいいのですが)のでそれに比べるとバランスがいいのがフトアゴヒゲトカゲです。
フトアゴヒゲトカゲの特徴と魅力
フトアゴヒゲトカゲの飼育方法(この記事には広告を含みます。)
フトアゴヒゲトカゲとは?
生息地
オーストラリア中央部~南東部の乾燥地帯
昼と夜の気温差が激しいく、年間を通して雨が少ない。日中の平均気温35度以上にも上るが、夜は20度前後まで下がります。
性格
最初は臆病な個体もいるようだが、大人になるにつれだんだん大人しくなる。
大きさ
全長40cm~55cm
そこまで大きくはないですが、横幅も結構あるのでずっしりした印象で特に大人の個体は迫力があります。
寿命
平均7年。個体によっては10年生きることもあります。
魅力
- 販売個体のほとんどが繁殖個体なので人になれやすく飼育しやすい。
- カラーバリエーションも豊富でお気に入りの個体を探すのが楽しい。
- とても丈夫です。爬虫類ショップの店員さんもトカゲの中で一番丈夫と言っていた程です。過去に私の温度管理の失敗により、ケージ内が40度を超えてしまいオオアオジタトカゲを死なせてしまったことがあります。その時同じ部屋で飼育していたフトアゴヒゲトカゲは無事でした。ほとんどの爬虫類は40度を超えると死んでしまい、オオアオジタトカゲも丈夫で有名ですがそれでも流石に40度を超えてしまいますと死んでしまいます。しかしフトアゴヒゲトカゲはその環境下でも生きており、その丈夫さがわかるかと思います。
フトアゴヒゲトカゲの飼育方法
必要なもの
ケージ
横幅90cm奥行き45cm高さ45cmだと大人になっても飼育できます。
横幅60cmだと飼育できない訳ではないですが少し窮屈ですし、温度勾配をつけれないのであまりオススメしません。
水入れ
小さくても構わないが、体が入るサイズの水入れがあると脱皮時の助けにもなります。
流木
立体活動をすることで肥満防止になります。また木に体をこすることで脱皮の手助けをします。https://a.r10.to/hN02aH
床材
ウォールナッツサンドだと乾燥を好むフトアゴヒゲトカゲに合っており、また成分がクルミなので口に入っても安全なため、オススメです。
ハイドロボールやヤシガラなども混ぜることである程度の湿度を確保しつつ、トビムシをケージ内に放っていると、トビムシが排泄物を食べてくれるため日々のメンテナンスが楽で、清潔に保たれます。
ライト類
バスキングライトと紫外線ライトをつけましょう。
これらは体温調節と新陳代謝を促進させるのに重要です。バスキングライトの下に石板を置くと石が温まり、トカゲがお腹を温めるのに使ってくれます。
バスキングライトと紫外線ライト共用のものもありますのでお好みで使ってください。
日々のメンテナンス
餌
幼体の時は、2,3日に1回程度あげましょう。コオロギやデュビアを好む個体が多いですが、人工フードを食べる個体もいるので、虫が苦手な方でも安心かと思います。心配な方は購入の際、人工フードに餌付いているかを確認しましょう。
カルシウム不足になるのでカルシウム剤の添付も忘れずにしましょう。
そしてフトアゴヒゲトカゲは雑食で、野菜(主に小松菜) も食べますので、幅広く食事を与えるのがベストです。
大人になれば、4日に1回や週1の頻度でも大丈夫かと思います。お腹が空いていないかと不安にもなる方も多いかもしれませんが、野生下では広い大地で動き回り、餌は毎度手に入る訳ではありません。それに対し飼育下では、限られたケージ内であまり動くこともせず、確実に餌を得ることができます。それにより肥満になることも少なくありません。
肥満は爬虫類にとって死因にもなりますので、餌の与えすぎは注意です。
水換え
3日に1度の交換で大丈夫かと思いますが、なるべく毎日交換してあげましょう。
水はミネラルウォーターより水道水の方が腐りにくいためおすすめです。特に旅行などで家を離れる際は、水道水にしましょう。
温度管理
ケージ内全体が25〜27度
ホットスポット(ライト下)は32〜35度が良いです。
日本の温度変化は激しいため、ケージ内を30度に設定していても、日中32度を超え、ホットスポットは40度になってしまうこともあります。
40度を超えと死んでしまう可能性が高いため、気持ち低め(26度くらい)で設定し、ホットスポットを32〜35度にしてあげると安全かと思います。
外出が多い方ですと、自動で温度調整を行ってくれるサーモスタットを使うと便利です。
掃除
排泄した箇所をスプーン等で取り除けば大丈夫です。
床材の交換はヤシガラやウォールナッツサンド等でしたら月1程度で大丈夫かと思います。
トビムシを入れて排泄物を分解させていれば1年程そのままでも問題ないと言われております。
フトアゴヒゲトカゲの値段、入手場所
値段はモルフ(色・模様)によって大きく変わります。
ノーマルだと1万円以下で売っていたりもしますが、珍しいモルフだと30万を超えることもあります。ですが余裕を持っても10万あれば好みの子が見つかるかと思います。
フトアゴヒゲトカゲはペットとしての人気が高いので、爬虫類専門店だけでなくホームセンターにも売っていたりしますが、個人的には爬虫類専門店の方がお値段が安く、モルフも沢山いることが多いのでオススメです。
まとめ
フトアゴヒゲトカゲを飼育する際は、
- 横幅90cm以上のケージを用意し、バスキングライトと紫外線ライトを必ず用意しましょう。
- 流木を入れると肥満防止、脱皮の手助けにもなります。
- 餌やりは幼体時は2〜3日に1回、大人になれば4〜7日に1回でも大丈夫です。人工フードを食べる個体も多いですが、なるべく色んな種類の餌を与えましょう。また餌のあげすぎは肥満の原因になるため注意です。
- 水の交換は3日に1回でも大丈夫ですが、なるべく毎日替えてあげましょう。
- ケージ内の温度は26〜28度。ホットスポットは32〜35度で管理し、温度の上がり過ぎには注意です。
- フトアゴヒゲトカゲは沢山モルフがある種類ですので、選ぶのがとても楽しいトカゲです。あなただけの最高のパートナーを飼育してみてはいかがでしょうか?
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