活発で食欲旺盛なゴールデンテグー
今回は活発で食欲旺盛な飼いごたえのあるトカゲ、ゴールデンテグーを紹介していきます。
テグーの仲間は、ゴールデンテグー以外に
- レッドテグー
- ブラックアンドホワイトテグー
- ブルーテグー
がいて、この3種は人馴れする個体が多く人気です。それに比べ、ゴールデンテグーは人馴れせず荒い個体が多いですが、比較的に小型なため飼育環境は用意しやすく、部屋が小さくても飼育できます。その他にもゴールデンテグーには彼らに負けない魅力がありますので、お伝えできたらと思います。
ゴールデンテグーの特徴と魅力
ゴールデンテグーの飼育方法
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ゴールデンテグーとは?
生息地
南アメリカ大陸の北部(パナマなど)
パナマ全土は熱帯性気候に属し、一部の山岳地帯を除いて年間平均気温は約29度で高温多湿です。
性格
臆病で攻撃的、ベビーの頃から育てても人に慣れることはあまりありません。
ただ環境に慣れてしまえば、人には慣れていなくても食欲旺盛なため、餌にはがっついてきます。
大きさ
最大全長100cmとされていますが、ネットの画像やショップで売れている個体を見ても、他のデグーは100cmを超えるものがゴロゴロといるのに対し、ゴールデンテグーはどれもそこまでの大きさはなく、飼育下では恐らく80cmくらいが最大かと思います。
寿命
10年程ですが、販売されてる個体のほとんどが野生個体なので、明確に判断するのは難しいです。
魅力ポイント
- 黒と金の縞模様と艶感のあるウロコがとても美しいトカゲです。
- 大型のトカゲはじっとしてる種類が多いですが、ゴールデンテグーはかなり活発で餌にも反応がよくがっついてくるため飼育するのがとても楽しいです。
- モニターやテグーのような大型トカゲは、全長100cmを優に超えてしまい飼育設備を用意するにはかなりの覚悟がいりますが、どうしてもあの大きな頭、デカい図体、長い舌には爬虫類ファンは憧れを抱いてしまいます。
ですが、ゴールデンテグーはそれらの特徴を保ったまま、ある程度の大きさで踏みとどまってくれるためハードルは結構低いです。
・大型トカゲが好きだが、大きすぎるケージを用意できない。
・ハンドリングより鑑賞を楽しみたい。
という方にかなりオススメします。
ゴールデンテグーの飼育方法
必要なもの
ケージ
横幅90cm奥行き45cm高さ45cmでも飼育可能だと思いますが、大きくなり窮屈そうでしたら
横幅120cmのものを用意した方が良いです。
幼体時は横幅60cmあれば十分です。
水入れ
体がつかるサイズの水入れがあると安心です。
暑い時など、体温調節や湿度を保つため、水に浸かることが多いです。
床材
ヤシガラが湿度調整もしやすいのでオススメです。土に潜るのが好きなので厚めに敷いてあげましょう。
ハイドロボールやピートモスなども混ぜてトビムシをケージ内に放っていると、トビムシが排泄物を食べてくれるため日々のメンテナンスが楽で、清潔に保たれます。
ライト類
バスキングライトと紫外線ライトをつけましょう。
これらは体温調節と新陳代謝を促進させるのに重要です。バスキングライトの下に石板を置くと石が温まり、トカゲがお腹を温めるのに使ってくれます。
少し高いですが、バスキングライトと紫外線ライト共用のものもありますのでお好みで使ってください。
日々のメンテナンス
餌
幼体の時は、3〜4日に1回程度あげましょう。雑食ではあるが、肉食傾向が強く虫、ウズラ、マウスなどを好みます。人工フードを食べる個体もいます。
カルシウム不足になるので、虫類やフードをあげる時はカルシウム剤の添付も忘れずにしましょう。
大人になれば、5〜7日に1回頻度でも大丈夫かと思います。お腹が空いていないかと不安にもなる方が多いかもしれませんが、野生下では広い大地で動き回り、餌も毎度手に入る訳ではありません。それに対し飼育下では、限られたケージ内であまり動くこともせず、確実に餌を得ることができます。それにより肥満になることも少なくない為、餌の与えすぎは注意です。
水換え
3日に1度の交換で大丈夫かと思いますが、なるべく毎日交換してあげましょう。
水はミネラルウォーターより水道水の方が腐りにくいためおすすめです。特に旅行などで家を離れる際は、水道水にしましょう。
温度管理
ケージ内全体が26〜28度
ホットスポット(ライト下)は30〜33度が良いです。生息地であるパナマの平均気温は約29度で高くても33度前後ですのであまり暑すぎない方が安全です。
日本の温度変化は激しいため、ケージ内を30度に設定していても、日中32度を超え、ホットスポットは40度になってしまうこともあります。
40度を超えと死んでしまう可能性が高いため、気持ち低め(26度くらい)で設定し、ホットスポットを32〜35度にしてあげると安全かと思います。
外出が多い方ですと、自動で温度調整を行ってくれるサーモスタットを使うと便利です。
湿度管理
湿度は60%以上を保ち、出来るだけ毎日霧吹きしてあげましょう。
掃除
排泄した箇所をスプーン等で取り除けば大丈夫です。
床材の交換はヤシガラ等でしたら月1程度で大丈夫かと思います。
トビムシを入れて排泄物を分解させていれば1年程そのままでも問題ないと言われております。
ゴールデンテグーの値段、入手場所
2万円前後で販売されています。
他のテグーが5〜10万円ほどなのに対して、ゴールデンテグーは比較的安価です。
ゴールデンテグーはそこまで出回る種類ではないので、爬虫類専門店でも毎回いるとは限りません。爬虫類イベントでしたら1,2匹は見ることができるかなといったくらいです。
まとめ
ゴールデンテグーを飼育する際は、
- 横幅90cm以上のケージを用意し、バスキングライトと紫外線ライトを必ず用意しましょう。
- 餌やりは幼体時は3〜4日に1回、大人になれば5〜7日に1回でも大丈夫です。餌のあげすぎは肥満の原因になるため注意です。
- 水は3日に1回でも大丈夫ですが、なるべく毎日替えてあげましょう。
- ケージ内の温度は26〜28度。ホットスポットは32〜35度で管理し、温度の上がり過ぎには注意です。
- 出来るだけ毎日霧吹きをして湿度60%以上を保ちましょう。
ゴールデンテグーは、凶暴でハンドリングは難しいですが、キレイな鱗を持ち、活発で食欲旺盛なため、観賞価値が高く、他の大人しいテグーやオオトカゲとは違った方向で飼育者を満足させてくれますので、興味のある方は是非挑戦してみてください。
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