今回はヘビの中でもモルフの豊富さで絶大な人気を誇るボールパイソンを紹介していきます。
[この記事でわかること]
- ボールパイソンの特徴と魅力
- ボールパイソンの飼育方法
(この記事には広告を含みます。)
ボールパイソンとは?
パステル×スパイダー
生息地
トーゴやガーナ、ベナン共和国などアフリカ中西部の草原やサバンナに生息しており、普段は穴の中でじっとしています。
現地の気候は地域によって多少異なりますが、高温多湿で気温は27〜33度程です。
性格
販売されているほとんどが繁殖個体(CB)であるため大人しい個体ばかりですが、稀に気性が荒い個体がいます。
また野生個体(WC)は凶暴な個体が多いようです。
バンブー×ジェネティックストライプ
大きさ
全長1.5〜2m
雌雄でかなり体格に差が出ます。
特に重さは、♂は2kg程で止まりますが、
♀はアダルトで4kgくらいになり、餌の与えようによっては6kgを超えることもあります。
寿命
20年前後と表記されることが多いですが、まだ老衰で亡くなったボールパイソンの例が少なく、はっきりとした寿命が分かっておりません。
ある動物園で展示されているボールパイソンは60年以上生き続け、更には産卵まで成功しております。
このことからもボールパイソンはかなり長寿だと言うことがわかるかと思います。
魅力ポイント
モルフ(色・模様のバリエーション)が豊富。
モルフの数は爬虫類で最も多いと言っても過言ではありません。
単一モルフだけでも50種類以上あり、別のモルフ同士を掛け合わせたコンボモルフも入れると1000は優に超えます。
最高の一匹を探すのも楽しいですし、コレクション性も高く、繁殖を狙う人も多くいます。
バンブー×シナモン×キャリコ
ボールパイソンの飼育方法
必要なもの
ケージ
穴の中でじっとしてることが多いボールパイソンはあまり大きなケージを好まず、ケージが大きすぎると落ち着かず、拒食してしまうことが多いです。
そのため成長と共にケージのサイズを変えていくのがベストです。
[床面積]トグロを巻いたサイズの3〜4倍
[高さ]胴の厚みの2〜4倍
くらいがベストですが、高さが低いケージはなかなかないので、既製品のガラスケージだと最低30cmだと思いますのでそれで大丈夫かと思います。
衣装ケースだとサイズが丁度よく、それに鍵を付けて飼育してる人も多いです。
水入れ
飲水用として小さな水入れを用意しましょう。水入れを倒してしまうので重いものが良く、100均に売ってる陶器製のココットがオススメです。
体を浸かるほどの大きな水入れが必要な場合もあるかもしれませんが、
水に浸かり過ぎて体温が下がったり、容器内で排泄し、それを嫌がってその水を飲まなくなり、脱水症状に陥る危険性があるためあまりオススメしません。
床材
ペットシーツかヤシガラがオススメで、それぞれメリットがあります。
[ペットシーツ]
交換が楽で洗いやすいので清潔が保ちやすいです。ボールパイソンは排泄頻度が少ないので日々のメンテナンスも楽です。しかし湿度が保つのが難しいです。
[ヤシガラ]
交換は一月に1回くらいで大丈夫です。また湿度管理がしやすいです。
ライト類
夜行性のヘビのため、ライト類は必要ありません。
パステル×イエローベリー×レオパード×GHI
日々のメンテナンス
餌
餌はマウスやラットをあげましょう。
幼体では3~4日に1匹、成体では 1〜2週間に1匹の頻度で餌を与えましょう。
餌のサイズはヘビの一番太い胴より少し大きいくらいまででしたら食べます。
肥満の恐れもありますので、餌の頻度やサイズには注意しましょう。
水換え
3日に1度の交換で大丈夫かと思いますが、なるべく毎日交換してあげましょう。
水はミネラルウォーターより水道水の方が腐りにくいためおすすめです。特に旅行などで家を離れる際は、水道水にしましょう。
温度管理
ケージ内全体が26〜28度
ホットスポットは30〜32度が良いです。
ボールパイソンは意外と高温に弱く40度を超えと死んでしまう可能性が高いため、温度の上がりすぎには注意しましょう。
湿度管理
湿度は60%以上を保ちましょう。
なるべく每日霧吹きしてあげましょう。
掃除
床材によって掃除方法は変わります。
[ペットシーツ]
汚れたら交換し、その都度ケージも掃除すると清潔が保たれます。
[ヤシガラ]
排泄した箇所をスプーン等で取り除けば大丈夫です。床材の交換は一月に1回くらいで大丈夫です。
ハイドロボールやピートモスを混ぜ、トビムシをケージ内に放てば、トビムシが排泄物を分解してくれるため、1年程そのままでも問題ないと言われております。
しかし衣装ケースなどの通気性の悪いケージで飼育する際は、糞などの匂いがこもる心配もあるためオススメしません。
アルビノ×ブラックヘッド
拒食ついて
ボールパイソンは高頻度で拒食します。
色んな理由がありますが、下記の理由が多いです。
・ケージが広すぎる
・温度が低い
・環境の変化(飼い始めたばかり等)
・太りすぎないよう自ら餌を拒む(♂のみ)
♂に限った話ですが、やや痩せた体型が最も繁殖に好ましい体型とされ、♂は自ら太らないように餌を拒む傾向があるようです。
こういった理由から、ボールパイソンは高頻度で拒食し、特に初めての飼育者は悩まされるかと思います。
その際は、
・ケージを小さくする
・温度を上げる(上げ過ぎは注意)
等を試してみてください。
ですが、爬虫類ショップの店員に聞くのが一番正確で安心かと思います。
パステル×ピンストライプ×デザートゴースト
ボールパイソンの値段、入手場所
値段
モルフによってかなり幅があります。
ノーマルだと8000円程ですが、モルフ次第では100万円を超える個体もいます。
ですが、5〜8万円程あれば十分気に入った個体が見つかるかと私は思います。
入手場所
ボールパイソンはとても人気な爬虫類ですので、爬虫類ショップやペットショップはもちろん、ホームセンターのペットコーナーでも販売されています。
ですがボールパイソン専門店もあり、そういったお店だと100種類以上のボールパイソンが販売されていますので、購入を検討される方は専門店を強くオススメします。
まとめ
ボールパイソンを飼育する際は、
・トグロを巻いたサイズの3〜4倍の表面積のケージを用意しましょう。
・餌はマウスやラットを幼体時は3〜4日に1匹、大人になれば1〜2週間に1匹でも大丈夫です。餌のあげすぎは肥満の原因になるため注意しましょう。
・水は3日に1回でも大丈夫ですが、なるべく毎日替えてあげましょう。
・ケージ内の温度は26〜28度。ホットスポットは30〜32度で管理し、温度の上がり過ぎには注意です。
ボールパイソンは、
・拒食しやすいが、それには理由がありますので落ち着いて対処し、不安なことは爬虫類ショップに相談しましょう。
・1000種を超えるモルフがいるので気に入った個体を探すのが楽しい。
・人に慣れた個体が多いので、温度などの注意点を抑えていれば飼いやすい爬虫類ですので、皆さんも是非ショップに足を運んでみてはいかがでしょうか。
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